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日時:2006年9月10日(日) 13:00開演(12:00開場) 場所:甲賀市碧水ホール |
チケット:前売@2000 / 当日@2500 (学生前売@1000 / 当日@1500 / 小学生以下無料) |
■ 2002年「桃太郎について」(氷室神社コンサートのプログラムノート) |
中川 真 |
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楽舞劇『桃太郎』(音楽監修 野村誠)はマルガサリのオリジナル作品です。ガムラン音楽の本場であるインドネシアでは、ガムランは単体で演奏されることは少なく、舞踊、演劇、影絵など、他のジャンルとの共演で登場することが普通です。つまり基本的にコラボレーションの音楽といっていいのです。そういった伝統は古くからあり、ラーマーヤナやマハーバーラタといったインドのヒンドゥー叙事詩が上演されてきました。また様々な物語や現代的な事件を素材とした、新しい作品も数多く生まれています。 | |
マルガサリにおいても、インドネシアの古典音楽を演奏するだけではなく、ガムランのもつコラボレーションの面白さを、私たちの身近な素材を用いて、新たに作ることを試みています。そのひとつが『桃太郎』です。 | ||
『桃太郎』は誰でも知っているストーリーです。とてもシンプルな内容ですが、シンプルであるがゆえに、様々な解釈を投入することができます。例えば、桃太郎はなぜ鬼ヶ島に退治に行ったのか? そこに鬼がいるから? 鬼に恨みがあるから? 誰かにそそのかされて行っただけ? 私たちならでは答えを見いだしたいと思っています。民話のなかには、日常的ともいえる多くの知恵が潜んでおり、汲めども尽きぬ泉であると思います。誰でも知っているストーリーだけに、あらためて説明する必要もありません。いきなり物語に入り込めるという利点をもっています。それが、インドネシアの音楽と日本の民話といいう違和感を取り除きます。 | ![]() |
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