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日時:2006年9月10日(日) 13:00開演(12:00開場) 場所:甲賀市碧水ホール |
チケット:前売@2000 / 当日@2500 (学生前売@1000 / 当日@1500 / 小学生以下無料) |
■2001「第3部 ガムラン・シアター」 |
中川 真 |
天才音楽家、野村誠との出会い。それがマルガサリに新しいタイプの表現を生み出しました。「踊れ! ベートーヴェン」(1996)、「せみ」(2001)に続く、ガムラン第3作です。野村氏の音楽的アイデアに対し、マルガサリは美術や演技で応えます。で、なぜ『桃太郎』なのか? |
初めてジャワのガムラン舞踊劇『ラーマーヤナ』を観たときのことです。上演は3時間ぐらいだからストーリーは単純化されていました。そこで、桃太郎に出会ったのです。ラーマ王子が、ラクササ(大鬼)に囚われているシータ姫を救い出す話。日本の『桃太郎』のなかには、宝物とともに姫を救出するというヴァリエーションも多いから、よく似ているなぁ、と。そして、ドイツで歌劇『魔笛』を観たときも。タミーノ(男)がパミーナ(女)を救出するために受ける試練の数々は、ラーマをも上回るけれど、物語の骨格は全く同じです。つまり、世界の人々は『桃太郎』のようなストーリーをすでに持っているのです。こういう共通の地平から出発するなら、海外へ発信するのも容易なのではないかと思っています。『桃太郎』参照劇は、桃太郎への視野を大きく広げてくれます。桃太郎の行跡の数々は民俗学的解釈によって理解されていますが、日本的な解釈に閉じ込めないで、世界に遍在する普遍的モデルのひとりとして、桃太郎という人物を見つめてみたいと思っています。 |
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